はじめに

 

プランター菜園を始めると、いつのまにか楽しくて、色々な野菜にチャレンジしたくなってきますよね。

始めたばかりの頃は、市販の培養土を買ってきて使っていても、そのうち、少し節約をしたくなってきます。

特に、あまり根を張らない葉物野菜を作った後の土って、まだまだ使えそうな気がします。

そうなんです!

手間をかけてやると、土を再生することができるんですよ♪

ここでは、

1、どの季節に、どんなタイミングでやるといいのか?

2、再生の手順

3、簡単便利、土の再生材の利用方法

をご紹介します。

 

1、どの季節に、どんなタイミングでやるといいのか?

 

土を再生するための作業は、約1か月半~2か月かかります。

え??

そんなに大ごとなの?

と思われるかもしれませんが、やること自体は少ないのでご心配なく。

作業と作業の間に、それぞれ熟成期間が必要なのです。

そんなこともあり、3月から4月ごろに春夏野菜を植えたい場合は、1月か2月に作業を開始しましょう。

9月から10月にかけて秋冬野菜を植えたい場合は、7月か8月に作業を開始することになります。

 

暑い時期の作業はつらいので、冬にまとめて沢山土を再生しておくとよいですね。

 

2、再生の手順

 

土の再生でやる作業は、5つです。

①土を干す

②土をふるう

③土を消毒する

④土のphを整える

⑤土を元気にする

 

では、それぞれ具体的に何をするのかご説明します。

 

①土を干す・・・プランターの中の土をシートに広げて、お日様にあて、2日間干します。

培養土が入っていた丈夫な袋を取っておくと、切って広げて、シートに使えて便利です。

プランターから土を出したら、良く乾くように少しシャベルで崩します。

 

Point! 作業を始める前に、今日からしばらくお天気が良いかどうか確かめましょう。

 

干している途中で雨が降ってくると長引いてしまいます。

 

 

②土をふるう・・・古い根っこやごみ、を除きます。がいたら、ミミズ以外はやっつけます。

古い根っこ病気や虫の温床になるので、丁寧に取り除きましょう。

園芸用のふるいが便利ですよ。

 

Point!  は絶対に見過ごしてはいけません!!

 

気持ちが悪くても、取りのぞきます。根を食べてしまったり、病気を媒介するので、容赦は禁物です。

 

③土を消毒する・・・丈夫な袋に土を全部入れて、ぴっちり封をします

このとき、土がしっとり湿った状態になるように水を撒いておきます。

袋に入れるまえに土を湿らすと、重くなって作業が大変なので、置く場所に袋を異動させてから、袋の中に水を撒きます

袋は日中たっぷり日が当たり、袋が熱くなる場所が好ましいです。

そうなんです。袋の中を蒸し風呂状態にすることで、消毒をするのです。

Point!  期間は2週間です。

 

④土のphを整える・・・苦土石灰を土に混ぜ込みます。

野菜を1シーズン育て終わった土は、土の性質が酸性になっていることが多いです。

もともと、市販の野菜用培養土は中性になっていますが、1シーズン後には、雨の影響で酸性(ph4~6)に傾きやすいのです。

野菜の多くは、ph6~7くらいが育ちやすいので、少し、調整すると育ちやすくなります。

ホームセンターに行くと、いろいろな石灰が売っていますが、苦土石灰が一番手軽で使いやすいのでお勧めです。

混ぜる量は、種類によってもちがうので、袋の後ろに書いてある量を守ってください。

 

Point! 良く混ぜ込んだら、2週間はそのまま置いてください。

 

苦土石灰はゆっくりと土になじみ、phを調整してくれます。

そして、石灰を混ぜた後、時間を置かずに堆肥を混ぜると、反応して、ガスが発生してしまうことがあるので、2週間は待ちましょう。

 

土を元気にする

苦土石灰を混ぜて2週間後です。

次は、堆肥を混ぜ込みます。

堆肥は土の中の微生物を元気にしてくれます。微生物が元気になると、土の粒の間に空気や水が入りやすい構造ができやすくなり、良い土になるのです。

堆肥には、牛糞由来、鶏糞由来、腐葉土由来など色々な種類がありますが、迷ったら、使いやすい牛糞由来がおススメです。

鶏糞由来だと匂いが強いので、ベランダ栽培には向いていません。

腐葉土由来はよく熟成したものを選ばないと、プランターの中で熟成してしまい、根を痛めることがあるので気を付けましょう。

混ぜる量は、堆肥寄って違うので、袋の裏側を参考にしてください。

そして、苦土石灰同様、良く混ぜ込んだら、

 

Point!  2週間 待ちましょう。

 

堆肥が土の中で活動を始めてから、種まきや苗の植え付けに移ります。

 

ここまで①~⑤までの手順を見てきてお気づきだと思いますが、土づくりはけっこう時間がかかるものです。

栽培したいお野菜を植えるまでに、余裕をもって、土づくりをスタートさせてください。

 

3、簡単便利!土の再生材

 

最近では、土の再生材というものが市販されています。

古くなった土の上に1センチほどまけば土が再生するそうです。

きっと、phの調整剤と、肥料が入っているのだと思われます。

そして、粒が大きくペレット状になっているので、それを混ぜることで土にすき間ができるという効果があります。

とはいえ、古い根っこや虫を取り除く作業の代わりにはならないので、そこは丁寧に自力でがんばりましょう♪